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それ!スタッフのモチベーションを下げているかも! やってしまいがちなNG行動

こんにちはDキャリアプラス運営事務局の岡元です。

慢性的な人手不足の歯科業界。今は超売り手市場で、歯科衛生士の求人倍率は20倍を超えているとも言われています。歯科衛生士は20医院の中から選べる状態にあります。

やっと新人さん(歯科衛生士)が入ってきて、人手不足が解消できるかも!?と思っても、院内の人間関係が原因で、早期に退職してしまうケースも少なくありませんよね。

 

今回は、人間関係に苦戦してしまう原因のひとつ「注意」についてご紹介します。

 

やってしまいがちなNG行動

怒鳴る

一時の感情に流されて強い口調で怒鳴ってしまうと、相手は委縮してしまい、更にミスを重ねる原因になります。また「怒鳴り声が聞こえてくる歯科医院」と患者さんから、口コミを書かれてしまったり、近所に噂が広がったりと良いことがありません。

 

何か失敗をしてしまった時は、感情的に言う前に、何がいけなかったのか?どこから間違えてしまったのか?などをヒヤリングして、具体的な対策を考えて提示するようにしましょう。

人間の怒りの感情は、怒りを感じてから約6秒でピークに達します。この6秒という一瞬を「どう注意しようかな」と考える時間にしてみましょう。そうすると具体的な対策が思いつくかもしれません。仮に思いつかなくても「怒鳴る」という行為は減らすことができます。

 

歯科医師(院長)に多いと言われるこの「怒鳴る」という行為ですが、歯科衛生士でもチーフなどの責任者の方にも少なくありません。

 

人格を否定

失敗をしてしまった行動についてではなく、全く関係のない人格や前職、出身校などのバックボーンを否定するのは、関係性を悪くするだけで何も生まれません。

「実習でなにやってきたの?」

「〇〇校(出身校)はこんなことも教えてくれないの?」

など、

 

失敗をしてしまった人間への注意や指導は必要ですが、それは「失敗した事」に対してするもので、人格を否定していいものではありません。

また、人格否定をしてしまう方の特徴として、「だらだら」「ぐちぐち」怒ることが多いです。

 

周りと比較する

無意識でやってしまう方が多いのが、他と比較して注意すること。

新卒へ注意をする必要がある時は特に注意する必要があります。新卒は同時に数名入職する場合があり、横の比較をしやすい環境ができてしまっています。同期と比較し注意を受けると、本人は劣等感を感じてしまう場合があります。この劣等感が原因で退職を決める新卒も少なくありません。

 

人それぞれ得意不得意があります。

「あの子はこうやったらできたのに」ではなく「この子にはどういう形で教えたらいいんだろう?」と考えてあげて、提案してあげる。これだけでも先輩への信頼感が生まれます。

 

具体的でない注意

何かミスをしてしまった時に「しっかりやって(抽象的)」では、何をしっかりやれば失敗しないのかが本人に伝わりません。注意・指導をする場合は「〇〇の時は〇〇をやって報告をして」と具体的に伝えましょう。

具体的でない注意を受けると、何がいけなかったのか本人が理解できず、もう一度同じ失敗をします。当然、具体的なことを聞いていないわけですから、何度も繰り返すでしょう。

そうなるとそのスタッフは次第にモチベーションが保てずに、離職へ繋がります。

 

過去を掘り起こす

前に同じ失敗をしていた場合、指導者・教育係としては言いたくなりますよね。

しかし、これをやってしまうと本人のモチベーションガクっと下がりますから、控えてください。

同じミスをしてしまう人は、どこかで不安を抱えています。その結果、更にミスを重ねてしまい、どんどん委縮していってしまいます。まずは、この不安を取り除いてあげられるように動いてあげてください。

 

まとめ

お金をもらってお仕事をしている以上、注意をすること(受けること)はあります。

しかし、お互いに気持ちよくお仕事ができる環境を注意の仕方で作っていくことで、退職者は確実に減りますし、生産性もあがります。院内の雰囲気もすこしずつ良くなっていきます。院内の雰囲気が良くなれば、集患にも繋がります。そうなれば、給与UPが見込めるかもしれませんよ!

まずは院内全員で意見を出し合って、新卒(新人)の迎え方を話し合ってみることから始めてみましょう!

 


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