2月22日 手話で「広がる」SDGs ~思いやりを強みに~ 開催報告
Dキャリアプラス運営事務局です。
2023年7月に開催したセミナー「手話で“伝わる”口腔のはなし / 講師:石塚 美沙子先生」では多くの反響をいただき、歯科診療所における手話の活用に対する多くのご関心をいただきました。
そこで今回「歯科診療所で使える手話と聴覚障がい者差別」をテーマに再度、石塚先生にご登壇いただき、2月22日(木)にセミナーを開催いたしましたので、その様子をご紹介します。
セミナーレポート
講師紹介
フリーランス歯科衛生士・手話通訳
石塚 美沙子(いしづか みさこ) 先生
歯科診療所在籍時には、手話通訳者としての活動をしながら、母子保健指導や小中学生への歯磨き指導に携わる。
現在は歯科医療従事者に手話を広め、聴覚障がい者の方々にも健康を届ける活動をしている。
手話で「広がる」SDGs~思いやりを強みに~
今回のセミナーは歯科診療所で実践できるSDGsについてを解説し、石塚先生の体験談をもとに聴覚障がいや手話について学ぶ構成となりました。
- SDGsの基礎知識
- 聴覚障がい者の方の歯科診療所での困りごと
- 事例検討ディスカッション
~歯科診療所でできるSDGsについて考える~ - 歯科診療所で使える手話を学ぼう
セミナーの様子について
SDGsとは
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
[出典] 外務省JAPAN SDGs Action Platform
歯科診療所でできるSDGsは?
座学でSDGsや聴覚障がいについて学び「歯科診療所でできるSDGs」をテーマに、実際に聴覚障がい者の方が来院された際を想定して、事例検討のワークショップを行いました。
ワークショップでは、セミナー参加者の方と講師の意見交換が多くみられ、具体的な対応方法のアドバイスなどもお話しいただきました。
受講者の声(一部抜粋・要約)
今回の参加者の中には、手話を学んでいる方や聴覚障がいをお持ちの患者さんを担当している歯科衛生士の方や歯科医師の先生もいらっしゃいました。
「聴覚障がい者への対応や意見を聞けたので、今後の診療の参考したい」などのご感想をいただき、90分間のセミナーは終了となりました。
- 聴覚障がい者への対応に関するリアルな声を聞くことができ非常に満足です。
講師の方のご主人が聴覚障がい者ということで、実際の体験談やそのご家族の想いなど、様々な立場でのお話が聞けることに非常に高い価値を感じました。 - ろう者(手話を理解することができる聴覚障がい者の方)の方の立場やお気持ちを理解することができ、参考になりました。ありがとうございました。
- 手話やろう文化の知識を増やすことができ、非常に勉強になりました。正直、もっとたくさんの手話を教えていただきたかったと思う反面、すぐに使える手話や行動だけを重点的に教えていただけたので、非常に満足しています。
最後は歯科診療所で使える手話として「待つ」に手話を参加者の皆さまと実践して終了となりました
ご参加ありがとうございました。
今後もDキャリアプラスでは、様々なテーマのセミナーを開催する予定です。
次回もぜひご参加ください。