食育とは?歯科衛生士にオススメしたい食育活動
こんにちは。Dキャリアプラス運営事務局です。
最近のSNSでは、さまざまな資格を持つ歯科衛生士さんが、盛んに発信をされていますね。
中には、国家資格を複数保有している方もいらっしゃいます。
その中で、今回注目したいのが“食育”です。食育とは何か?「食」を「育」てるとは、どういったことなのかをご紹介したいと思います。
食育とは
食育と一言に言っても、考え方や定義はそれぞれ違っているようです。農林水産省と文部科学省を例に挙げて見てみましょう。
1.農林水産省での定義
「生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるもの」
2.文部科学省での定義
「子供たちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けること」
どちらも文言は違いますが、意味はそれほど変わりありませんね。
食育とは「生きていく上で必要な生活の“基礎”を築くために学ぶ、基本的な食事方法」ということになります。
食育と年齢
食育と聞くと、最初に頭に浮かぶのは“子ども”ですよね。
近ごろは未就学児からの食育が良いとされています。なぜ、未就学児から“食育活動”をすることが勧められているのか?
それは、一旦身に付いた食生活・食習慣や食に対する考え方を大人になってからガラっと変えることが難しいからです。
また、子どもだけでなく、大人なってからも“食育活動”は大切です。
子どもの食育を進めていくにあたって、その食事を用意するのは大人の役目だからです。
どんな食品を使って料理を出すのか?だけでなく、食事を取る時間帯やその環境も食育には大切になってきます。以前まで食育には全く関心がなかった方でも、育児を通じて食べることの大切さに気づかされたという方も多くいらっしゃいます。
“食育活動”とは?
前項で“食育活動”という言葉を使いましたが、食育活動ってなに?と思われる方がいらっしゃると思います。
“食育活動”とは、食の大切さや、食事をすることの楽しさを伝える活動を指します。具体例として、学校給食、調理実習、課外授業での野菜やイネの栽培体験などが挙げられます。
成人であれば、食育セミナーへの参加や資格取得など、食育を学ぶことも食育活動と言えます。
上記のような活動の中で、栄養バランスの取れた食事ができるようになるだけでなく、食事中のマナーや食材に対しての感謝をする心が身に付きます。
食育基本法
農林水産省から「食育基本法」という法律が2005年に施行されています。
現在では、農林水産省、文部科学省、厚生労働省の三省が協力して、食育が推進されています。
(引用元:農林水産省)
目的
国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるようにするため、食育を総合的かつ、計画的に推進するため
家庭で実践できる食育
子どもへの食育を家庭で実践するために、意識しておくポイントを年齢別でご紹介します。
1歳~6歳
この頃、最初に意識しなければならないのが、“食べる”という行為に興味を持たせることです。
食べることに興味がない・意欲がない場合、1人でご飯をたべようとしませんよね。せっかくバランスの取れた食事を用意しても食べられなければ、意味がありません。
この頃は、栄養だけに着目するのではなく、生活リズムを安定させる役割もあるので、とても大切です。
食べる意欲を持たせるためには
・好きな食材を多めに入れる
・一度に出す量を少なくする
・同じ食材でも味・色味を変えたものを出す
など、食事を作る側としては、かなり大変ですが、効果があったものを続けていきましょう。
また、6歳頃から乳歯の生え変わり時期に入ります。「なんか上手く噛めない」「変なところに食べ物が挟まる」「グラグラして気になる」などを解消してあげることで、気持ちよく食事ができるようになるかもしれません。
7歳~12歳
小学生への食育は、食習慣を整えていくことが大切です。
乳幼児、未就学児とは違い、自分で考えて行動することができる小学生は、食習慣を身に付けるチャンスと言えます。まだまだ成長途中の小学生の時期だからこそ、しっかりバランスの取れた食事をとることがとても大切です。
7歳頃から食べ物の好き嫌いがはっきりと出てきます。
好きな物ばっかりに食べているとどうなるのか?
バランスのとれた食事しているどうなるのか?
どちらも説明することで、食事の重要性を積極的に伝えていきましょう。
また、箸の正しい持ち方、配膳の仕方など、マナーなども同時に教えていきましょう。
13歳~18歳
中高生にあたるこの歳は、食生活の重要さを理解させることが一番大切です。
勉強や遊び、部活や習い事など生活リズムを崩しがちな中高生。
きちんとした食生活が、健康に過ごすためには欠かせないことを知ることが重要です。
運動部に入っている子なら、この頃くらいから食事に注意し始める歳でもあります。
しかし、中高生ともなれば、女性は特にですがダイエットを始める子も出てきます。
間違った情報で、栄養失調になる子も中にはいます。注意して見てあげることも大切です。
食育に関する資格
食育に関連する資格はたくさんあります。
何を学びたいか、身に付けたいかによって受ける講座が変わってくると思います。
仕事に活かすため、自身の健康のため、我が子の健康のためなど、さまざまな理由があるかと思います。それぞれの目的に沿って、受ける講座を決めましょう!
食育インストラクター(NPO日本食育インストラクター協会)
フードインストラクター(NPO法人みんなの食育)
食育アドバイザー(一般財団法人 日本能力開発推進協会)
食育アドバイザー®(一般社団法人 FLAネットワーク協会)
乳幼児食育指導士(東京カルチャーセンター)
食育スペシャリスト(NPO法人みんなの食育)
食育栄養インストラクター(一般社団法人 全国栄養士養成施設協会)
食育コミュニケーター(一般社団法人 あしたの食卓研究会)
食育指導士(NPO法人 日本食育協会®)
食育デザイナー(日本食文化環境研究所)
食学士・準食学士(IFCA国際食学協会)
介護食アドバイザー(一般財団法人 日本能力開発推進協会)
フードコーディネーター(NPO法人日本フードコーディネーター協会)
ヘルシー&ビューティー フードアドバイザー(NPO法人 職業技能専門教育研究機構)
ナチュラルフード・コーディネーター(日本創芸学院)
食学調味料アドバイザー(IFCA国際食学協会)
細胞美食アドバイザー(泉メディカルハーブアカデミー)
食育実践プランナー(一般社団法人日本味育協会)
まとめ
食育は、健康寿命を延ばす上で必要な知識です。
食育には学力・体力・集中力の向上、栄養に関する知識の習得、チェアサイドでの栄養指導など、学ぶことのメリットがたくさんあります。
皆さんも食育について学び、患者さんだけでなく、お子さんやご両親にも、知識や経験を活かして、健康的な身体づくりのサポートしてあげてください。
Dキャリアプラスでは、食育に関するセミナーを開催します。
基礎的な内容となりますので、お時間ある方はぜひご参加ください。
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