コラム

歯科衛生士の資格・仕事・働き方、4つのポイントを解説!

歯科衛生士の資格メイン画像
Dキャリアプラス編集部です。

お口の健康が重視されている今、歯科衛生士の活躍の場が増えています。
それと同時に歯科衛生士を目指す方も年々増加傾向にあります。
今回の記事の内容は「歯科衛生士になりたい!」「どうやったらなれるのか知りたい!」という方に必見の内容です!
歯科衛生士に必要な資格から仕事内容、働き方について、まとめて分かりやすく解説します。

歯科衛生士の「資格」について

歯科衛生士になるには?

歯科衛生士は、歯科衛生士養成機関(厚生労働省指定)で専門教育を受け、国家試験に合格しなければなりませんが、「国家資格」なので生涯活躍できる資格です。
口腔管理のスペシャリストとして、全国どこでも、さまざまな活躍の場があります。

高校卒業から国家資格合格まで

高校卒業後に文部科学大臣指定の歯科衛生士学校、都道府県知事指定の歯科衛生士養成所で3年間(一部の大学では4年間)の教育を受け修了し卒業(卒業見込み含む)して、歯科衛生士国家試験の受験資格を得なければなりません。年齢や性別の制限はありません。
また、外国の歯科衛生士学校を卒業した人や外国で歯科衛生士免許を得た人も、厚生労働大臣が日本で指定した学校を卒業した場合と同じか、それ以上の知識や技能があると認められた場合に受験資格を得ることができます。

歯科衛生士になるには
【歯科衛生士学校の学費の目安(初年度納入金)】
大学・短大:約82万円~190万円
専門学校:約69万円~140万円

歯科衛生士の国家試験の難易度

2022年の試験では、7,416人が受験し7,087人が合格。合格率は95.6%でした(一般社団法人歯科医療振興財団 公表より)。ほぼ毎年90%以上の合格率で、約7,000人の歯科衛生士が誕生しています。
歯科衛生士の資格試験自体は難しいものではないですが、受験資格を得るためには3年間(一部では4年間)の努力が必要です。

歯科衛生士の国家試験について

歯科衛生士国家試験は毎年1回、3月初旬の日曜日に実施されます。午前と午後に分かれて計5時間、マークシート式の試験です。実技試験はなく、歯科診療の現場で必要な知識を問う問題が広く出題されます。2022年度の受験料は14,300円でした。
試験会場は北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県の10会場。大学などで行われるのが一般的です。合格発表は3月下旬で、一般社団法人歯科医療振興財団ホームページなどに掲載されます。詳しい試験日や試験会場などは前年9月に正式に発表されます。
※第32回 歯科衛生士国家試験は2023(令和5)年3月5日(日)です。「厚生労働省/歯科衛生士国家試験の施行」より

歯科衛生士の「仕事」について

歯科衛生士の仕事内容

歯科衛生士の仕事で重要な業務は「診療補助」「保健指導」「予防処置」の“3大業務”といわれています。

(1)補助:歯科治療中に検査をしたり歯型をとったりするなど、歯科医師の診療をサポートします。ただし、歯科衛生士のレントゲン撮影は法令違反となります。
(2)保健指導:歯磨きや口腔ケアについて指導します。幼稚園や保育園、小学校などで子どもや産婦人科に通う妊婦さんに口腔ケア指導を行うこともあります。
(3)予防処置:むし歯のない患者さんに対して、むし歯の予防処置や薬剤を塗る、歯石をとるといった処置を行います。

歯科衛生士の主な仕事

歯科衛生士 女性に人気のワケ

男性も歯科衛生士を目指せるようになりましたが、活躍している歯科衛生士のほとんどが女性です。その人気のヒミツはどこにあるのでしょうか?
将来性の高い医療職のため、求人倍率が高いことも理由の一つ。歯科衛生士の資格さえあれば、結婚・出産など女性ならではのライフステージの変化に合わせた働き方や、就職先も見つけやすいといったメリットも理由に挙げられます。

(1)求人倍率が高い
(2)国家資格なので給与が安定
(3)ブランクがあっても復職しやすい
(4)多様な働き方ができる、職場が幅広い
(5)将来性の高い医療職
(6)景気に左右されにくく、安定して働ける

歯科衛生士と似ている歯科助手との違い

歯科アシスタントと呼ばれる歯科助手は、歯科衛生士とは違い特別な資格は必要ありません。歯科助手は患者さんの口に触れる医療行為はできないため、患者さんの受付や診療の準備、器具の用意や片付けなどが主な仕事になります。
多くの場合、専門学校やスクールなどで基礎的な知識を学んだり、民間企業の歯科助手講座を修了し、歯科助手として活躍しています。

歯科衛生士と歯科助手の違い

歯科衛生士の活躍の場

歯科衛生士として活躍している全体の90%以上が歯科医院に勤務しています。そのほか、総合病院や介護施設、保健所、医療機器メーカーなどで働く人もいます。
国家資格を持つ医療従事者として、さまざまな働き方があります。
また、最近では、歯科医院で行われる「訪問歯科診療」も活躍の場として注目されています。

(1)歯科医院(外来診療・訪問診療)
(2)大学、総合病院
(3)介護施設・福祉施設
(4)保健所などの行政機関
(5)歯科関連企業
(6)歯科衛生士の専門学校など

歯科衛生士のユニフォーム

歯科衛生士の制服については、勤務先により異なります。
診療時はスクラブなどの働きやすい制服の所が多く、歯科助手はナースウエアタイプと、職種によって分けている医院もあります。
また診療中は感染予防のためにマスクやゴーグルを着用し、手には薄手の手袋を着用し、患者さんごとに交換します。
アクセサリーやネイルなどは基本NGとしている医院が多いです。

 

歯科衛生士のユニフォーム

歯科衛生士の「働き方」について

歯科衛生士 歯科医院勤務の1日

歯科衛生士の90%以上は歯科医院に勤めています。仕事内容や役割は医院により異なりますが、大体の1日のスケジュールを見てみましょう。

【8:30 出勤・診療準備】
制服に着替え、院内清掃や使用する器具の準備を行います。

【8:50 朝礼】
スタッフ同士で身だしなみをチェック、予約状況などの連絡事項を共有します。

【9:00 午前の診療開始】
予約患者さんのスケーリングや定期検診、TBIを中心に行い、必要に応じて歯科医師の診療や外科手術のアシストに入ることもあります。

【13:00 休憩】
午前と午後の診療の間に医院を閉めて、休憩に入ります。
お昼の休憩のあと、午後の診療準備を行います。

【15:00 午後の診療開始】
午前と同じ業務です。月1回程度、勉強会や研修に参加することもあります。

【19:00 診療終了】
器具の片付けや院内清掃、ミーティングや申し送りを行います。

【19:30 退勤】
歯科医院の診療は予約制なので残業は少ない傾向にあります。

歯科衛生士の休み・働きやすさ

歯科医院の場合は、休診日に合わせて週休2日が一般的です。
さらに、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始は多くの歯科医院が長期の休みをとるので、旅行などの予定も計画しやすく、働きやすい環境です。
歯科医院以外の病院や介護施設の休日については、勤務先により、完全週休2日制・週休2日・月9休など、バラつきがあります。

歯科衛生士の休み・働きやすさ

歯科衛生士の気になるお金のお話し

歯科衛生士の給与は基本給に資格手当が加算され、給与は月額25万円、年収350万円前後が平均です(厚生労働省2015年調べより)。歯科助手の場合は資格手当がないため、歯科衛生士よりも給与は低くなります。
勤務先となる歯科医院は、個人経営や医療法人など業務形態が異なり、給与や諸手当・賞与の有無など条件も違いがあります。
福利厚生についても社会保険・歯科医師国保、厚生年金ではなく国民年金など、医院によって異なるので、待遇については事前に確認をしましょう。
また、パートやアルバイトでの時給は他の職種に比べると高い傾向にあります。

歯科衛生士の平均年齢

正職員として働いている歯科衛生士の平均年齢は35.5歳(厚生労働省2021年3月賃金構造基本統計調査より)。非常勤で働いている歯科衛生士の平均年齢はもう少し高い傾向にあります。
歯科医院には午前中勤務だけや中抜けOKなどの条件での勤務を受け入れているところもあり、女性が活躍する職場ならではの工夫も多く見られます。
厚生労働省 賃金構造基本統計調査
気になるお金の話

歯科衛生士のこれから

歯科衛生士の魅力の一つに、キャリアアップの多様さが挙げられます。
歯科医院で働く場合は「主任」や「副主任」、医院の中でトップの立場になれば「衛生士長」などの役職が付き、1年目の歯科衛生士を指導する「指導衛生士」になると、手当がつくケースがほとんどです。
そういった役職が付けば、転職の場合もその実力とキャリアをアピールすることが可能です。
また、歯科衛生士の資格と歯科技工士の資格を持つ「ダブルライセンス」といった人や、日本歯周病学会認定歯科衛生士など、さまざまな歯科衛生士が取れる認定資格を取得する人も増えています。
中には「フリーランス」という働き方で、歯科衛生士を指導するインストラクターや、複数の病院を掛け持ちする人などもいます。
このような歯科衛生士の新しい働き方にも、ますます注目が集まっています。

歯科衛生士のこれから

【まとめ】

口腔の健康が全身にも影響をすることが、認知されるようになり、口腔ケアのスペシャリストとして「歯科衛生士」の役割は、さらに大きくなります。
歯科衛生士は患者さんのお悩みに寄り添い、長期的な治療やケアを最後まで続けさせることができる重要な仕事です。
また自分らしいキャリアを実現するためにキャリアプランを描くことも可能です。
歯科衛生士の資格をとったら、どんな歯科衛生士として活躍したいのかを、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

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