コラム

ニュース

シリーズ:新型コロナ感染症(2)【新型コロナウィルスは口の中で直接感染する】

こんにちは。
Dキャリアプラス代表、歯科衛生士の城 明妙(しろ あけみ)です。

新型コロナウィルスの感染拡大がなかなかおさまりません。

もうひと踏ん張りのところまで来ている気がしますが、今、この時に何をしたらいいのかと思います。

コロナ関連記事はコチラ

 

アメリカのノースカロライナ大学などの研究チームが、昨年、気になる研究データを発表しています。

「新型コロナウイルスは、口の中で直接感染する」というものです。

これまで、新型コロナウィルスは、目や鼻、そして口の粘膜に付着して、そこからさらに肺などの細胞に侵入して感染することはわかっていました。今回新たに分かったのが、口の中、頬の内側や歯ぐき、舌の細胞にも新型コロナのウィルスが直接感染して、口の中で増殖してしまうということです。

事実として、唾液から3週間以上ウィルスが検出され、味覚・嗅覚の異常を訴えている患者の唾液からはウィルスが見つかりやすいこともわかっています。

言い方を変えれば、唾液を通じて他人に感染を広げており、口の中でウィルスが増え続け、口の中はウィルスの培養装置になってしまうということになります。

口の中に汚れがある人ほど、ウィルスが直接口の中の細胞に付着しやすくなるので、日ごろから口の中を清潔にしておくことが大切です。

特に、夕方から夜にかけて口腔内の細菌も増える傾向にあり、その時間帯は特に危険が高まるとも言えます。

飲食だけが原因ではありませんが、夜、誰かと食事をする前には、歯磨きやぶくぶくうがいをしておくことも感染対策のひとつになります。

≪お口の清潔を中心とした感染対策≫
1、うがいと歯磨きの徹底
2、マスクでの防御
3、口の中自体を清潔に保つ
4、定期的な歯科医院での検診とプロフェッショナルケア

※お口を清潔にするうがいの方法
水のうがいで十分です。
のどをガラガラとやるうがいだけではなく、口の中でぶくぶくうがいをしてから、さらにガラガうがいをすると効果的

 

お口はからだの入り口です。その入り口を清潔に維持することが大切だということがわかります。