在宅医療における多職種連携の必要性とタスクシェア

セミナー

Dキャリアプラスセミナー
在宅医療における多職種連携の必要性とタスクシェア

日時
2024年6月20日(木) 20:00~21:00
対象者
歯科衛生士、その他医療従事者
講師
塩野崎 淳子 先生
在宅栄養専門管理栄養士・介護支援専門員
一般社団法人日本在宅栄養管理学会 理事
一般社団法人日本在宅医療連合学会 評議員
一般社団法人日本褥瘡学会 在宅医療委員
会場
オンライン
受講料
2,000円
受付期間
5月27日~6月19日
見逃配信期間
6月24日~6月30日
定員
98名

本講座の内容

在宅医療において、法人の枠を超えて多職種が協働することは当たり前の時代となりましたが、「食支援」や「栄養ケア」に関しては地域によって取り組みにばらつきがあり、先進地域とそうでない地域での格差も激しくなっています。医科と歯科の両方の診療所で非常勤管理栄養士として働く中で、それぞれに求められる役割が違うと感じることがありました。また、管理栄養士は「給食を作る人」「食事制限をする人」といったイメージが根強く、具体的にどのような仕事をするのかよく知られていないため、どういった場面で管理栄養士につなげるべきなのかわからない医療者は少なくありません。
病院ではNST(Nutrition Support Team)の普及により、各専門職が栄養管理に関してコミュニケーションを取る場面が増え、2016年からはNSTに歯科医師が加わることで診療報酬が加算され、令和6年度医療介護同時改訂では、病院におけるリハビリ・口腔・栄養の一体的な実施に対して報酬が新設され、栄養管理における歯科の存在感は年々大きくなっています。
在宅医と歯科医が連携することで、オーラルフレイルを早期に防ぎ、「食べる機能」を保つことが、在宅療養においても非常に重要です。
講演では、在宅医療における管理栄養士の果たす役割や食支援における多職種連携の実際について事例を交えながら紹介します。

こんな方におすすめ

在宅医療に関わる方
在宅医療に興味のある方
多職種連携に興味のある方
ご用意
いただくもの
特にありません。お気軽にご参加ください。

講師紹介

経歴
2001年女子栄養大学卒。在宅栄養専門管理栄養士。介護支援専門員。長期療養型病院、居宅介護支援事業所勤務等を経て、在宅医療専門の管理栄養士として、子どもから高齢者まで訪問栄養食事指導を行っている。地域の介護予防教室や学術集会等での講演のほか、執筆活動も行っている。2022年に出版した「70歳からは超シンプル調理で栄養が取れる食事に変える!」(すばる舎)は10万部のベストセラーとなった。現在は仙台市内の医科診療所2か所(成人・小児)及び歯科診療所1か所に所属している。

講師からご挨拶

在宅医療を受けている方は、治らない病気や障害を抱えながらも、より豊かな生活を送るための方法を模索しています。その中で、食の果たす役割は大きく、食べる喜びを維持するためには「食べるための口」が重要であることは周知のとおりです。また、ひとつの職種が頑張れば食支援を成し遂げられるとは限らず、多職種が同時並行でそれぞれの専門性を発揮することで、患者さんの持つ「食べる力」が高まると感じています。今回の講演では、それぞれの職種が同じ方向をみながら、「患者さんの食べる喜び」という共通目標に向かってどのようにタスクシェアを行っているかを、実例を交えてご紹介したいと思います。