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歯科衛生士チーフ・リーダーの役割を解説!マネジメントの基本とスキルアップ

チーフ・リーダーの役割を解説コラム

診療所で歯科衛生士として勤務していると、実力やキャリアにより役職がつくケースがあります。
入職して2年目以降になると「新人教育担当」、入職3年目頃から「チーフ(主任)」といった役職を設けることが多いようです。
今回は、歯科衛生士のチーフ・リーダーといった役割について、解説いたします。

 

歯科衛生士チーフ・リーダーの役割とは?

チーフ・リーダーの役割とは?

チーフ・リーダーの基本的な職務

チーフ・リーダーの基本的な職務には、スタッフのマネジメントや教育が含まれます。院長のサポートを行い、業務全体の円滑な進行を確保します。
また、スタッフのシフト管理や仕事の割り振り、さらには新入スタッフのトレーニングもチーフの重要な任務です。日々の細かな問題解決にも対応し、全体の調和を保つ役割を担っています。

チーフ・リーダーの役割の重要性

チーフ・リーダーの役割は、単なる管理業務にとどまりません。適切なスタッフ管理と教育を通じて、診療所全体の質を向上させることが期待されます。課題を抱えている医院では、チーフ・リーダーの存在が、スタッフと院長の間での緩衝材として機能し、円滑なコミュニケーションを促進します。
また、チーフが適切に役割を果たすことで院長の業務負担が軽減され、診療所の運営がより効率的になります。

スタッフマネジメントの基本

チーフ・リーダーは、歯科医院における重要な役割を担っています。スタッフマネジメントやスタッフの意見をまとめる力、リーダーシップ、コミュニケーションスキルなどが求められます。

スタッフの意見をまとめる力

診療所では、さまざまな役職や経験を持つスタッフが働いています。チーフ・リーダーにはスタッフの要望や意見を公平に聞き取り、それを効果的にまとめる力が必要になります。
適切なコミュニケーションを通じて、スタッフの意見や要望を理解し、問題が発生した際には迅速に解決策を見つけることが求められます。
さらに、スタッフの意見をもとに改善策を提案することで、診療所全体の運営がスムーズに進むようになります。

リーダーシップとコミュニケーション

チーフ・リーダーとして求められる重要なスキルが、リーダーシップとコミュニケーションです。
リーダーシップとはスタッフを導き、動機づける力のことを指します。これに加え、コミュニケーションスキルがあることで、スタッフ全員が一丸となって目標に向かうことができます。
年齢や勤続年数だけではなく、適切なスキルと意識を持つ人が尊敬され、指導力を発揮できるものです。
課題を抱える診療所では、スタッフとチーフ・リーダーの関係が悪化することがありますが、良好なコミュニケーションをもとにリーダーシップを発揮することで、そのような状況も改善することができます。
また、適切なリーダーシップを持つチーフ・リーダーがいることで、組織全体のレベル向上にもつながります。

スキルアップの秘訣

スキルアップの秘訣

専門知識と技術の向上

チーフ・リーダーとして役割を果たすためには、専門知識と技術の向上が欠かせません。
例えば、最新の歯科治療技術や歯科衛生に関する新しい知見を学ぶ姿勢が求められます。研修やセミナーに参加し、知識や実践的なスキルを磨きましょう。これにより、スタッフの教育にも説得力が増し、診療所全体のレベルアップが期待できます。

マネジメントスキルの習得

専門知識や技術だけでなく、マネジメントスキルも重要です。
スタッフマネジメントやコミュニケーション能力は、チーフ・リーダーとしての役割を果たすために必要不可欠な要素です。スタッフの意見をしっかりと聞き、適切にまとめる力、問題解決能力、そしてリーダーシップを発揮する能力が求められます。
また、時間管理や業務効率化のスキルも向上させることで、診療所全体の運営がスムーズに進みます。

成功するチームづくりのポイント

チームワークの推進

チームワークを推進することは非常に重要です。チームワークの良い環境を整えることで、スタッフ全員が一丸となって診療所や自分自身の目標達成を目指すことができます。
スタッフ間のコミュニケーションを活性化し、意見交換がしやすい雰囲気を作ることや定期的なミーティングを開催し、スタッフそれぞれの役割や進捗状況を共有することで、チーム全体の連携が強化されます。

メンバーのモチベーション管理

スタッフのモチベーション管理も重要な役割です。
モチベーションが高いスタッフは、患者さんへの対応品質も向上し、診療所全体の業務効率もアップします。モチベーションを維持するためには、スタッフの努力や成果を適切に評価し、フィードバックを行うことが必要です。
また、個々のスタッフが成長できる機会や環境を提供し、スキルアップを支援することも重要です。これにより、スタッフは自身の成長を感じることができ、更なる意欲を持って業務に取り組むことができます。

まとめ

歯科衛生士のチーフ・リーダーという役割は、スタッフのマネジメントや教育での役割が期待される非常に重要なポジションですが、同時にその役割には大きなストレスや負担も伴うかもしれません。
だからこそ、適切なスキルを身に付けることが重要になります。現在、チーフやリーダーとして役職がついている方も、これから目指したいと考えている方も、紹介した記事を参考にしてみてください。

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今回は「チーフ・リーダーとしての在り方」についてお話ししようと思います。職務歴が長くなると主任やチーフといった、まとめ役がまわってくるのではないでしょうか?
そのときに「どうしよう?」「何からすればいいの?」とならないために、お役に立てる情報を共有したいと思います。

講師:田村 沙織 先生

歯科衛生士
株式会社P’s conexion代表取締役

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