コラム

Topics

【UHA味覚糖株式会社×Dキャリアプラス】お菓子も歯科保健指導に活用できる⁉

お菓子も保健指導に活用できる!?

こんにちは、Dキャリアプラス運営事務局です。
Dキャリアプラスでは、UHA味覚糖株式会社(本社:大阪市中央区)と共同で、「歯科衛生士とお菓子会社のお菓子から始めるオーラルケア体験会」を開催しました。
体験を交えながら、味覚糖さんのさまざまなお菓子を歯科保健指導に活用していく可能性について考える機会となりました。

今回は、セミナーでの体験を通じて、参加した歯科衛生士の皆さんが歯科保健指導でのお菓子の活用に関して、どのように考えたのかをご紹介します。

 

お菓子に対する認識

歯科衛生士の皆さんの中には、来院された患者さんからお菓子について相談を受けたことがある方も多いと思いますが、お菓子に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
今回のセミナーにご参加いただいた皆さんも、7割程度の方は「お菓子が好き」と回答された一方で、歯科保健指導の観点では、5割の方が「お菓子は歯に悪い」と考えていると回答されました。
「お菓子=う蝕(虫歯)」というイメージが強いことを理由として挙げられている方も多くいらっしゃいました。

 

咀嚼に関する歯科保健指導

厚生労働省令和元年度国民健康・栄養調査報告によると、下のグラフのように「何でも噛んで食べることができる割合」が年齢の上昇にともなって、下がっていくことが分かります。

なんでも噛んで食べることのできる割合

このようなグラフを見ると、「咀嚼は高齢者だけの問題だ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は咀嚼についても現役世代の段階からの対策がとても重要です。
ここで、「半年前に比べて硬いものが食べにくくなった割合」のグラフを見てみましょう。

半年前に比べて硬いものが食べにくい
30代から50代にかけての現役世代においても咀嚼能力に問題を抱えている方も一定数いらっしゃることがお分かりいただけるかと思います。

 

歯科保健指導でのお菓子の活用

現役世代の方に「咀嚼能力のトレーニングが重要である」とお伝えしても、なかなか受け入れてもらえない可能性もあり、難しいと感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回のセミナーでは、咀嚼のトレーニングにグミなどのお菓子を活用して、患者さんにとって続けやすい歯科保健指導をご提案しました。

硬いグミを用いた咀嚼訓練

「忍者めし 鋼」などの比較硬めのグミを患者さんに咀嚼していただくことで、グミを咀嚼する回数が増加し、咀嚼訓練につながるとのご紹介がありました。

忍者飯鋼
患者さんにとっても、トレーニングに使用するグミをコンビニやスーパーなどで手軽に購入することができ、また、おやつの一環や遊び感覚で咀嚼訓練に取り組むことができるので、咀嚼トレーニングを続けやすいというメリットがあります。
セミナー参加者の約7割の方が歯科保健指導に取り入れることについて前向きなコメントをされていました。

硬いグミを用いた咀嚼訓練

 

咀嚼力判定グミゼリー

患者さんへの歯科保健指導では、まず患者さんに咀嚼トレーニングの必要性をご理解いただくことも非常に重要になってきます。
とくに咀嚼能力は、患者さんがご自身の状況を把握することが難しいものです。
そんなときに使えるものとして、味覚糖さんからは「咀嚼能力判定グミゼリー」のご紹介がありました。体験した歯科衛生士の皆さんからは、結果が視覚的に分かりやすいので、患者さんに対して説明がしやすいといった感想をいただきました。
セミナー参加者の約7割の歯科衛生士の皆さんから「歯科保健指導に活用してみたい」と、前向きなアンケート回答をいただく結果となりました。

咀嚼能力判定グミ

 

セミナーを通じたお菓子に対する認識の変化

今回のセミナーに参加したことで8割以上の方が、お菓子に対する認識が「大きく変わった」「ある程度変わった」と回答していただきました。

お菓子の認識
「今まで咀嚼という観点でお菓子を見たことがなかったです」や「歯科保健指導にお菓子を導入できることを初めて知った」というコメントがありました。

 

まとめ

咀嚼トレーニングに悩まれている歯科衛生士の方も多くいらっしゃると思いますが、患者さんへの説明や続けやすさの観点で「歯科保健指導にお菓子を取り入れる」こともご検討されてみてはいかがでしょうか。
Dキャリアプラスでは、今後も歯科衛生士の皆さんに役立つ情報をセミナーやコラムで発信していきます。ぜひ、歯科保健指導等にも活用してみてくださいね!