コラム

働き方

歯科衛生士のキャリア 「石の上にも三年」のススメ

こんにちは、Dキャリアプラス運営事務局です。

2023年に発表された歯科衛生士の新卒求人倍率(2022年度)は、23.3倍と2014年以降で最も高い倍率となったそうです。
歯科衛生士は雇用したい歯科医院や施設が、働きたい人よりも圧倒的に多い「売り手市場」といえます。
[参考:全国歯科衛生士教育協議会報告書]

また、2022年末時点での就業歯科衛生士の就業場所を調べた報告(令和4年衛生行政報告例 就業医療関係者の概況)では、およそ90%が「診療所」と最も多く、診療所以外は10%ほどとなっています。

 

自分に向いている就業先って?

人によって向いている業務内容が違ってくることは、皆さんの頭の中で理解していると思います。

できれば、自分に向いている業務内容や環境でお仕事をしたいと思いますよね。
歯科衛生士の求人を見てみると、求人倍率23倍 を越える超売り手市場。
この状況で自分に合った業務内容や環境の職場をしっかりと見極める必要があります。

歯科衛生士の退職時期

新卒で入職したとしても1カ月も経つと、ある程度はどんな職場なのかが見えてくるでしょう。
職場での業務内容や環境がわかってくると、「自分に合っている」「思っていたよりも大変だな」などと考えたり、場合によっては退職を考えたりするかもしれません。
歯科衛生士の求人数が、毎年5月に増加する現象もこれがひとつの要因といえます。

 

今の状況を判断する前に

今いる場所で、自分の中でやり切ったなと思えるほど一生懸命に仕事に取り組んでみると、自分が「向いていない」と思っていた業務でも、案外やりがいがあるのかもしれません。
この職場環境が、本当に向いているのか?いないのか?を判断するのは、今の仕事と本気で向き合ってからでも遅くないのではないでしょうか。

 

石の上にも三年

「石の上にも三年」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

石の上でも三年座れば温かくなることから、辛くても我慢して耐え忍べばいつかは成功するという意味が込められています。
しかし、この三年は期間を指しているわけではありません。あくまでも長い年月の例えとして表現した年数です。
新しく始めたことはうまくいかないもので、しばらくは耐えて努力する必要があります。
それでも職場の業務内容や環境は、自分には向いていないと感じるなら、別の職場に移る、就業先を診療所以外に考えてみることも選択肢のひとつです。

がんばってみたら、今の職場で高い評価を受ける可能性もあります。
無理だとあきらめてしまう前に「石の上にも三年」だと、考えてみましょう。

 

「向いている」職場は変わる

自分の理想に近い職場を見つけることができたとしましょう。
理想の職場に就職ができたということは、かなり働きやすくなっているはずです。
 
しかし、理想の職場で一生懸命がんばれる環境になったはずなのに、しばらく経つと、なぜか違和感を持ってしまうこともあります。
「何やってるんだろう」「このままでいいのだろうか」と、時間や経験とともに自分が思う「向いている」職場とのギャップが現れてくることもあるかもしれません。

何を優先するか?

人間は、無意識に優先順位を付けています。
転職を考えるときに、何を一番優先しますか?
 
矯正を専門にしている歯科医院で働きたい、訪問歯科に関わってみたい、といったように専門職としてのスキルアップを目指す方、仕事と育児を両立できる職場環境を求めている方もいらっしゃると思います。
ご自身が何を優先するかによって、向いている職場や業務内容、環境も異なってきます。

優先順位の変化

人間は時間が経つと共に、優先順位が変化していきます。

例えば、新卒で入職した時は、とにかく「学びたい」という気持ちが強かった方も歯科衛生士としての経験が増えてくるにつれて、「学びたい」が「教えたい」に変化していくことも多くあります。
自分の中での優先順位が変化していくと、自分が本当にやりたいことはこれなのか?と考えはじめます。
出産等のライフステージの変化によっても、仕事への取り組み方が変わってくることもあるでしょう。
ご自身の経験を生かして、講師業などをフリーランスでされている方もいらっしゃいます。

 

まとめ

今回は今の業務内容や環境に違和感を持っている方に、まずはもう少しがんばってみることを提案させていただきました。
「向いていないな」とは思っても、「向いている」と思う職場自体が状況に応じて変わってくることもあります。
今の職場をやめたいなと考えている方は、今の自分と職場と向き合ってみてください。
もちろん、今の職場や今後のキャリアで悩んだ時には、Dキャリアプラスで遠慮なく相談してくださいね。新しい道が切り開けるかもしれませんよ!

 
※ご相談は、Dキャリアプラス公式LINEのチャットが便利です。

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