11月の「歯にまつわる記念日」を知って活用しましょう!
こんにちは。Dキャリアプラス編集部です。
街路樹の葉も色づき始め、いよいよ秋本番!
寒さを感じる日も増えてくるので、体調の管理には十分気を付けたいところです。
今月も、患者さんとの会話やブログ記事作成、待合室の演出に活かせる情報を提供していきたいと思います。
11月は、いい(11)と読む語呂合わせができるので、「歯」に関する記念日が複数あります。それでは早速、紹介していきましょう。
目次
11月の歯にまつわる記念日
11月8日:いい歯の日・いい歯ならびの日・歯ぐきの日(11/8・11/9)
11と8で「いい(11)は(8)」と読む語呂合わせから、「いい歯」「いい歯ならび」「いい歯ぐき」の記念日となっています。
【いい歯の日】
「いつまでもおいしく、そして楽しく食事をとるために、口の中の健康を保っていただきたい」という願いを込め、日本歯科医師会が「い(1)い(1)歯(8)」の語呂合わせにちなんで制定しました。厚生労働省とともに推進している「8020運動〜80歳になっても自分の歯を20本以上保とう〜」の一環として、PR活動の中心の日とされています。
【いい歯ならびの日】
歯ならびへの関心を高め、かみ合わせの大切さをPRしようと、一般社団法人日本矯正歯科学会が制定しました。市民公開講座を開いたり、日本歯科医師会とともに啓発活動を行なっています。日付は「い(1)い(1)歯(8)」と読む語呂合わせから。
【歯ぐきの日】11月8日・11月9日
歯周病と知覚過敏の危険性と、それらを防ぐために歯ぐきのケアが大切であることをアピールするために佐藤製薬株式会社が制定しました。日付は11月8日と9日で「いい(11)歯(8)ぐ(9)き」と読む語呂合わせから。
11月15日:口腔がんの日
2008年11月15日に開催された「第21回・日本歯科医学総会」において、口腔がん検診の普及をテーマにシンポジウムが行われ、口腔がん撲滅運動のシンボル「レッド&ホワイトリボン」が発表されました。このことを記念して口腔がん検診の普及と啓発を目的に、公益社団法人東京都玉川歯科医師会が制定した記念日となりました。
11月19日:いい息の日
息をきれいにする成分を配合したガムを噛むことで、きれいな息を吐くエチケットの向上を目的に株式会社 明治(人気のガム「XYLISHキシリッシュを製造販売)が制定しました。日付は11と19で「い(1)い(1)い(1)き(9)」と読む語呂合わせから。
11月28日:いい唾液の日
神奈川県横須賀市に事務局を置く、日本唾液ケア研究会が制定しました。多くの人に唾液の役割を知ってもらい、口腔と全身の健康増進を図るのが目的です。日付は「いい(11)つば(28)」と読む語呂合わせから。秋冬の乾燥する季節に口腔内の乾燥にも注意を向ければ、唾液ケアをより意識的にできることも理由の一つです。
11月の歯にまつわる記念日から「口腔がん記念日」をピックアップ!
2008年11月15日、日本歯科医学会総会において口腔がん検診の普及をテーマにシンポジウムを開催。口腔がん撲滅運動のシンボルとして「レッド&ホワイトリボン」が発表され、これを記念して、11月15日を「口腔がん記念日」と制定しました。
最近では芸能人の方が舌がんを公表し、闘病や回復の様子が大きく報道されたこともあり、舌がんを始めとする口腔がんへの関心も高まっています。
日本人の死亡原因のトップは「がん」
日本の「口腔・咽頭がん」は検診・予防の仕組みが少なく、大腸がんや乳がん、子宮頸がんよりも死亡率が高いがんです。
米国における口腔・咽頭がんの死亡率とは約2倍の違いがあります(2018年のデータより)。
日本人の口腔がんは50歳以上が約80%をしめているという報告もあり、超高齢社会の現在では、高齢者の口腔がん患者が増加すると予測されています。
出典:国立がん研究センター、米国CancerStatics(2018年データより)
口腔がんの原因
生活習慣(たばこ、過度な飲酒)、口腔内環境の悪さ(歯ならびの悪さや合わない入れ歯など)から来る慢性的な傷や刺激が原因になります。
口腔がんは、まだ多くの方が口の中に「がん」ができること(口腔がん)を知らない。
開業歯科医院では「口腔がん検診」が恒常的に取り組まれていない。
患者の口腔内に異変を感じても基幹病院(専門医)への相談や紹介が遅れてしまう。
などの理由で、早期発見や早期治療が難しくなっています。
引用:一般社団法人一般社団法人口腔がん撲滅委員会レッド&ホワイトリボンキャンペーン2021プレスリリースより
口腔がんは、啓発・注意喚起が大切
口腔がん撲滅委員会では「毎年11月は口腔がん撲滅キャンペーン」としてポスターを制作・提供(無料でダウンロード可)しています。
●「11/1(火)〜11/30(水)レッド&ホワイトリボンキャンペーン2022」
まとめ
11月は「いい歯の日」をはじめ、歯にまつわる記念日が多い月です。今回は「口腔がん記念日」をピックアップしましたが、いかがでしたか。院内でポスターを掲示するなど、「口腔がん」への関心を高めていただく啓発活動への取り組みもおこなっていきましょう。
Dキャリアプラス代表 城より一言
口腔がんは発見が遅れると、舌やあご、頬などを切除しなければなりません。生活のQOLに関わる大変な後遺症が残ります。
少し前ですが、訪問現場、摂食嚥下評価の場面で口腔粘膜の変化に気付き、歯科医師に伝えて医科歯科連携を図り、発見が早くて良かったという事例がありました。歯科衛生士は口腔の健康から身体の健康につながる仕事をしていることを深く感じる出来事でした。
「口腔がん」について学ぶことはもちろん、口腔がんの啓発をしっかりおこなっていきたいですね。
Dキャリアプラスでも今後「口腔がん」について、セミナーなどで取り組みたいと考えています。
Dキャリアプラスで「学びたい」「知りたい」などのご要望がありましたら、ぜひ、お問い合わせにてお願いします。
お待ちしています。