コラム

DSアカデミー

感染症が流行る冬だからこそ、お子さんが発熱したときの口腔ケアを伝えたい

お子さんが発熱したときの口腔ケアを伝えるコラム

 

こんにちは。
Dキャリアプラス編集部です。
気温と湿度が低くなる冬は、さまざまな感染症が流行る季節。今回は、お子さんが発熱したときの口腔ケアのポイントについてご紹介したいと思います。

 

発熱時における口腔ケアの重要性

発熱時における口腔ケアの重要性見出し

発熱時の口腔環境の変化とリスク

子どもが発熱すると、体の脱水症状が進みやすくなります。その結果、唾液の分泌量が減少し、口腔内が乾燥することがあります。乾燥すると唾液の自浄作用が弱まり、細菌やウイルスが増殖しやすい環境になってしまいますよね。この状態が続くとむし歯や口臭といったトラブルだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があり、そのため発熱時こそ適切な口腔ケアが必要といえます。

感染症予防と口腔ケアの関係

冬に流行する風邪やインフルエンザなどの感染症は、口腔内の衛生状態が直接関係しています。口腔ケアが十分でない場合、細菌やウイルスが口から体内に入り込みやすい状態になります。一方、毎食後にしっかり歯磨きを行い、口腔内を清潔に保つことは感染リスクを軽減することにつながります。

口腔内トラブルが子どもの体調に与える影響

お口の中のトラブルは、子どもの体調にも直接的な影響を与えることがあります。口腔内が乾燥し細菌が繁殖すると、口内炎や喉の痛みが現れて食事や水分摂取が困難になる場合があり、これにより体力が低下し発熱などの症状が悪化することもあります。こうした悪循環を防ぐためにも、発熱時には口腔ケアを徹底し、子どもの健康を早期に回復させることが大切になります。

基本的な発熱時の口腔ケア方法

基本的な発熱時の口腔ケア方法見出し

ぬれたガーゼを使ったやさしい歯磨き

子どもの発熱時には身体が弱っているため、通常の歯磨きが困難な場合があります。そのようなときには、ぬれたガーゼを使用した歯磨きがおすすめです。ガーゼにぬるま湯を浸し、やさしく口腔内を拭き取るようにすると、歯や歯茎に負担をかけずに汚れを取り除くことができます。また、この方法はとくに乳幼児に適していて、菌の繁殖を防ぎつつ口腔内を清潔に保つ効果があります。

水分補給と口腔内の潤いの保ち方

冬の乾燥した空気は唾液の分泌を減少させるため、とくに水分補給が重要です。子どもには、こまめに水やお茶などを飲ませるよう心がけましょう。また、発熱時は経口補水液を活用することで効果的に水分を補給することもできます。湿度管理にも注意し、加湿器を利用して室内の湿度を50~60%に保つことでお口の潤いをキープできます。

専用歯ブラシや低刺激ペーストの活用

歯磨きが可能な状態であれば、やわらかい歯ブラシや低刺激の歯磨きペーストを使用すると良いでしょう。発熱時の口腔内は敏感になりやすいため、刺激の少ない製品を選ぶことで歯や歯茎を傷つけずにケアできます。とくに、子ども用のやわらかい毛の歯ブラシや、フッ素入りの低刺激な歯磨きペーストは、むし歯予防と口腔内の健康維持に役立ちます。

細菌の繁殖を防ぐ口腔ケアのコツ

発熱時は体力が落ちているため、細菌が繁殖しやすい口腔内の環境になってしまうことがあります。そのため、定可能な範囲でお口の中を清潔に保つ習慣を心がけましょう。また、子どもが使った歯ブラシやガーゼなどはこまめに消毒し、細菌の付着を防ぐようにしましょう。

子どもが嫌がる場合のケア方法

発熱中の子どもは、体調不良による不快感から歯磨きや口腔ケアを嫌がる場合があります。しかし、口腔ケアを怠ると細菌が繁殖しやすくなり、さらなる感染症や口腔内トラブルのリスクが高まります。そのような場合には強制せずに、子どもの気分に寄り添いながらケアを進めることが大切です。
また、市販されている子ども用のお口ケアスプレーを使えば、簡単にお口の中の潤いを保ちながら清潔を保つことができます。冬の乾燥した空気は口内環境を悪化させやすいため、スプレータイプのアイテムはとくに重宝します。さらに、子どもが嫌がる場合でもお口の中だけでなく唇や周囲を保湿して乾燥を防ぐことも大切です。

日常的な予防ケアと早期対応のポイント

日常的な予防ケア見出し

毎日の歯磨きを習慣にする工夫

子どもの健康を守るためには、毎日の歯磨きを欠かさないことが重要です。とくに発熱時や冬の乾燥した空気が続く季節は、口腔ケアを怠ると細菌やウイルスの増殖を助長する可能性があります。子どもが歯磨きを嫌がる場合は、楽しい音楽を流す、タイマーを使ってゲーム感覚で行うなどの工夫を取り入れましょう。また、親子で一緒に歯磨きをすることで、子どもも自然と習慣化しやすくなります。

歯科医による定期チェックの重要性

定期的に歯科医でチェックを受けることは、むし歯や口腔内トラブルを未然に防ぐ上で非常に有効です。とくに、冬は風邪やインフルエンザの流行で体調を崩しやすく、免疫力が低下しがちです。口腔内の健康を維持し、感染症予防につながる「定期メンテナンス」や「フッ化物歯面塗布」がおすすめです。

環境整備でウイルス感染を予防する方法

風邪やインフルエンザなどの感染症を予防するには、家庭内の環境整備が欠かせません。部屋を清潔に保つことはもちろん、手洗いやうがいと併せて、口腔ケアも忘れずに行うことが大切です。
また、発熱時や体調不良時にも口腔内を清潔に保つことで、感染リスクが低下します。冬場はマスクを活用し、冷たい空気やウイルスを直接吸い込むことを防ぐことも効果的。これらの基本的な予防策を意識することで、子どもだけでなく大人も健康を守りましょう。

まとめ

今回は「感染症が増える冬だからこそ伝えたい、お子さんの発熱時の口腔ケア」について紹介しました。発熱時こそお口の中を清潔にする必要性やこまめな水分補給をお伝えしていきましょう。

▶ 「インフルエンザ予防は歯磨きから!今日から始める口腔ケア」のコラムはこちら