10月の歯にまつわる記念日を知って活用しましょう
こんにちは。Dキャリアプラス編集部です。
10月は気温が下がり、秋の気配が深まります。各地で体育祭や運動会、秋祭りなどのイベントや行事が行われます。
その中でも盛り上がりを見せているイベントに「ハロウィン(ハロウィーン)」があります。ハロウィンは、毎年10月31日に行われるイベントです。
10月をイメージするキーワードは、食欲の秋・スポーツの秋・オシャレの秋・文化の秋・ハイキング・運動会・ブライダルの季節・学園祭・ハロウィンなどがあります。
記事を参考に、患者さんとの会話やブログ記事作成、また待合室の演出のヒントにしてください。
それでは、10月の「歯にまつわる記念日」をみていきましょう。
目次
10月の記念日
10月3日:とろみ調整食品の日
介護医療食品の開発販売を手がける株式会社フードケアが制定した記念日です。高齢化社会が進む中で、高齢者の誤嚥(ごえん)による窒息死や肺炎が多発していることから、とろみ調整食品の大切さ、使い方の重要性を多くの人に知ってもらい、誤嚥防止を広めていくことを目的としています。日付は10と3で「と(10)ろみ(3)」と読む語呂合わせから。
▶ とろみ調整食品の作り方のコツや、商品の紹介など「とろみ調整食品の日」にちなんで、誤嚥の防止対策について紹介してみましょう。
10月8日:入れ歯感謝デー(歯科技工の日)・奥歯の日
【入れ歯感謝デー(歯科技工の日)】
入れ歯や差し歯など歯科技工技術に感謝の意味をこめて、公益社団法人日本歯科技工士会が会の創立50周年にあたる2005年に制定した記念日です。日付は10と8で「入れ(10)歯(8)」と読む語呂合わせから。
【奥歯の日】
奥歯の日は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが制定した記念日です。「October(10月)」と「奥」の語呂合わせからきており、健康な奥歯で食事を楽しむ願いが込められています。
▶ 厚生労働省の調査によると、歯の平均寿命は約50~65年。中でも奥歯は最も短く、前歯よりも10年以上も早く抜けてしまいます。奥歯の寿命を延ばすための日常ケアの方法を紹介する院内ポスターなどを作ってみてはいかがでしょうか?
10月10日:転倒予防の日
医療、保健、福祉、介護、教育、スポーツ、栄養、建築、工学、環境、法律、経済、保険などの社会科学から人文科学まで、広く転倒と転倒予防に関わるさまざまな分野の人に、必要な情報を提供する一般社団法人日本転倒予防学会が制定した記念日です。寝たきりや介護が必要となる原因の転倒、骨折を予防することが目的です。日付は「転(10)倒(10)」と読む語呂合わせから。研究集会などを開き、転倒予防の普及、啓発活動などが行われています。
▶ 厚労省の調査によれば、『歯を失ったまま義歯を仮に使わなければ、転倒のリスクは2.5倍に』なるのだそうです。高齢者の転倒予防のためにも、失った歯をそのままにするのではなく、義歯などで補うことが大切だということをお伝えしましょう。
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10月30日:健康に役立つ咀嚼の日
咀嚼が免疫力の強化や脳の活性化、顎の成長などにつながり、健康に役立つということを多くの人に深く知ってもらうことが目的です。日付は10月は食欲の秋で、健康のためには一口(10)で30回咬むことが推奨されていることから、大阪府泉大津市の歯科医院「小西デンタルクリニック」さんが記念日に制定しました。
10月の歯にまつわる記念日から「健康に役立つ咀嚼の日」をピックアップ!
10月は食欲の秋で、健康のためには一口(10)で30回咬むことが推奨されていることから、10月30日は「健康に役立つ咀嚼の日」に制定されています。
咀嚼とは
咀嚼(そしゃく)とは、食物を口に入れ、歯と顎の動きで食べ物を細かく砕き、唾液と混ぜ合わせる行為を指します。この過程は食べ物を飲み込みやすくし、消化を助ける重要な役割を果たします。また、咀嚼することで脳の満腹中枢が刺激され、過食を防ぎ、肥満予防にもつながります。とくに、唾液の分泌が促進されることで消化吸収がスムーズになり、全体的な健康状態の向上にも寄与します。唾液には消化酵素が含まれており、これが食物の分解を助け、栄養素の吸収を効率化します。
食べ物を噛んで飲み込む能力は生まれつきのものではなく、離乳食や幼児食を通じて習得されます。とくに離乳食開始から奥歯が生えそろう3歳頃までの時期に、適切な食品を提供することが重要です。この時期にしっかりと咀嚼の訓練をすることで、噛む力や顎の筋力が発達し、将来的な健康に大きくつながります
脳の関係
満腹中枢への刺激と肥満予防
咀嚼は満腹中枢への刺激を通じて肥満の予防に効果的です。食べ物をよく噛むことで、唾液が多く分泌され、食物の消化吸収が助けられます。その結果、脳の満腹中枢が早めに刺激され、満腹感を感じる時間が短縮されるのです。これにより、過食を防ぎ、肥満を予防することができます。
脳の活性化と認知症予防
よく噛むことは脳の活性化にもつながります。咀嚼によって脳への血流が増加し、記憶力や集中力が向上することが知られています。これは、噛む動作が脳の特定の領域を刺激するためです。特に高齢者にとっては、よく噛むことが認知症予防に役立つと言われています。
さらに、硬いものを食べることで顎の骨や筋肉が鍛えられ、脳への信号が強化されます。咀嚼を通じて、脳活性化効果を最大限に引き出し、健康寿命を延ばすことが期待されます。
毎日の食事での実践方法
毎日の食事において、よく噛むことが重要です。まず、「一口30回」を目安に噛むことを心掛けましょう。歯ごたえのある食材を取り入れることで、噛む回数を自然と増やすことができます。
例えば、繊維質の多い野菜や硬めの果物、ナッツ類などを積極的に摂取すると良いでしょう。また、食材を大きめにカットすることで咀嚼時間を延ばすことができ、満腹中枢の刺激に役立ちます。
さらに、食事の際はゆっくりと時間をかけることも大切です。急いで食事をすると、満腹感を感じる前に大量の食べ物を摂取してしまう可能性があるため、ゆっくりと食べることで食欲コントロールがしやすくなります。よく噛むことで、消化吸収が助けられ、肥満予防にも繋がります。
とくに子どもには、離乳食や幼児食を慎重に整えることで、噛む能力を習得させることが重要です。
まとめ
咀嚼は、消化を助けるだけでなく、健康全般にわたる多くの利点を持っていることがわかりました。
健康寿命を延ばすためには「よく噛む習慣」を意識して、定期的な歯科検診を受けることが大切です。
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※記念日については一般社団法人日本記念日協会登録の記念日より抜粋して紹介しました。
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