ストレスとの上手なつき合い方を考える「ストレスマネジメント」を始めよう
こんにちは、Dキャリアプラス運営事務局です。
歯科衛生士として働く中で、ストレスを感じたことがある方も少なくないと思います。
そこで、今回はストレスとのつき合い方(ストレスマネジメント)をご紹介したいと思います。
ストレスについて
「ストレス社会」とも呼ばれる現代社会を生きる私たちにとって、ストレスを感じる機会も多くあるのではないでしょうか。
そのうえ、厚生労働省の調査によると、歯科衛生士を含む医療業は精神障がいの労災請求件数が多い職種の第2位となっており、ストレスも大きいといわれています(厚生労働省 令和4年度「過労死等の労災補償状況」による)。
そのような中で、歯科衛生士として長く楽しくお仕事を続けていくためには、ストレスマネジメントが大事になってきます。
ストレスマネジメントの第一歩として、まずはストレスについて知ることから始めてみませんか。
ストレスとは、外部からの刺激などによって体の内部に生じる反応のことで、その原因となる外的刺激(ストレッサー)とそれに対する私たちの心身の反応(ストレス反応)とを合わせてストレスと呼ばれています。
ストレスの原因
ストレスの原因となるストレッサーには、さまざまありますが、人間では特に心理的・社会的ストレスが大きいとされています。
ストレスが生じると解消しようとする防御反応が働きます。
対処法はそれぞれ異なり、同じストレッサーでも受け止める人によっては適度な緊張感などの「よいストレス」になったり、過度な緊張感などの「悪いストレス」になったりすることがあります。
ストレッサーを制御できた場合は「適応」という様態をとりますが、うまく制御ができなかった場合には「不適応」を起こして身体にさまざまな影響が現れます。
[出典] 厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレス」
ストレス反応
ストレッサーによって引き起こされるストレス反応は、心理面、身体面、行動面の3つに分けることができます。
[出典] 厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」ストレス軽減ノウハウ
ストレスマネジメントについて
ストレスマネジメントとは、ストレスと上手につき合い、適切に対処していくための方法です。身体や心に悪影響を起こすストレスに対してどのように対処し、どのようにつき合っていくかを考えることをストレスマネジメントと呼びます。
ストレスマネジメントの観点では、私たちがストレスを感じた際にストレッサーを解決したり、心理的な負担感を減らしたりするためにストレス対処行動(コーピング)を取ることも重要です。
(1)問題焦点型コーピング
・自分の努力や周囲の協力によって、問題を解決したり、対策を立てたりすること
(2)情動焦点型コーピング
・解決や対処できない問題について、怒りや不満、残念な気持ち、悲しみなどの感情を外に表出し、聴いてもらうことによって気持ちを整理すること
(3)認知的再評価型コーピング
・直面している困難な問題に対して、見方や発想を変えて、前向きに考えること
・問題から距離を置くなど、新しい適応の方法を探すこと
(4)社会的支援探索型コーピング
・上司や同僚、家族、友人などに相談したり、アドバイスを求めたりすること
(5)気晴らし型コーピング
・運動、趣味、レジャー、カラオケ、温泉浴などの気分転換、リフレッシュをおこなうこと
[出典]
・厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレスマネジメント」
・坪井康次:ストレスコーピング-自分で出来るストレスマネジメント、心身健康科学 6(2)、2010
まとめ
ストレスの原因「ストレッサー」やストレッサーによって引き起こされる「ストレス反応」、「ストレスマネジメント」についてご紹介しました。
Dキャリアプラスでは今回、「ストレスマネジメント」について学ぶセミナーを開催いたします。ストレスとの上手なつき合い方を考え、適切に対処する「ストレスマネジメント」の正しい知識を身につけましょう。
ぜひ、以下のご案内から、セミナーにお申込みください。
セミナーのご案内
●開催日時:2024年4月11日(木)20:00〜21:00
●タイトル:「ストレスマネジメントを始めよう」
講師は、歯科衛生士で心理カウンセラーの杉元信代先生です。
※セミナーは終了しました