復職する勇気 歯科衛生士の資格を生かそう
はじめまして。
Dキャリアプラス代表、歯科衛生士の城 明妙(しろ あけみ)です。
『歯科衛生士として復職する』
よく聞くようになったフレーズです。
しかし、かなりの勇気が必要ではありませんか?
「みんなどうしているんだろう…」と悩んでいる方もたくさんいらっしゃいます。
今回は、私が8年のブランクを経て歯科衛生士に復職した経験をお話しさせていただきます。
「キャリアウーマン?ずっと仕事だけしてきたのでしょう?」
なんて言われますが、歯科衛生士をずっと続けてきたわけではありません。
2人の子どもがいる私は、8年近く「専業主婦」をやっていたころがありました。
上の子が小学校に入ったときに「そろそろお仕事しようかな」と思ったので、華麗に歯科衛生士として第一線に復職……とは、いきません。
まず「内職」をしました。
ストッキングを商品として出荷できるように包装する仕事で、結構厳しいルールがあります。
1足やると3円20銭 笑
何か月か続けると1日100足近く梱包できるほどにまでなり、1か月のお給料がなんと!3万円!!
内職としてはなかなかの収入です。
手に職ついたことを喜んだりしていました。
そのうち、やっぱり外に出て人と接しないといけないと思うようになり、仕事を探すことにしたのです。
しかし、8年の間、外で働いていない専業主婦が職を得ようとすると、世間の風は厳しいのです。
歯科衛生士の資格を生かして歯科医院で働くことが一番手っ取り早い…ですが、そこにも8年間のブランクが重くのしかかります。
最近の歯科医療はどうなんだろう?
いきなり歯科医院でちゃんと動けるのかな?
とても不安で心配だったのですが、現役で歯科衛生士をしている友人に相談すると
「心配ないから戻っちゃいなよ!」というばかり 苦笑
結局、歯科医院に戻る自信がない私は、知人に紹介してもらった保健センターで、フッ化物塗布のお手伝いと、健診の補助をするようになりました。
12時半から16時半までという勤務時間で、子育てしながらの仕事としては理想的です。
さらに、子供が熱を出したときには代わってもらえる仲間がいて、勤務は月に2回程度という、復職のリハビリにはうってつけの環境でした。
そこで多くの歯科衛生士さん、看護師さん、保健師さんに出会い、健診にいらしてくださる歯科医師に出会っていくうちに
「普段何してるの?うちに手伝いに来てよ!」と言っていただけるようになったのです。
そこに、開業するからとにかく手伝ってよ!という先生から声がかかりました。
私は矯正歯科専門のクリニックに4年半勤務した程度で、一般歯科で通用できるのかは、まったく自信がありませんでした。
そのころは、今のようにオンラインで気軽に調べて見られるという環境ではありません。
学ぶ手段もないのです。
一般歯科のハードルの高さは、経験した方にしかきっと想像できないと思います。
根治、カリエス処置から一切離れていた私には何から学べばいいかわからず、「経験あるのみ!」の毎日でした。
そのクリニックで、基礎からちゃんと教えていただき、歯周治療に必要な知識や技術を学ばせていただくことができたのです。
今、それがとても大きな力となっています。
「歯科衛生士として復職したいけれどどうしようかな」そんな方は、ぜひご相談ください。
技術や知識のアップデート可能な研修、そして、歯科医院ではない働き方をご紹介することもできます。
私は歯科衛生士に戻れて良かったと、心から思っています。
皆さんにもそう思っていただけるお手伝いをさせてください。